今回のブログでは、お客様からの質問の第二弾です。ぜひご覧ください。

あんな事こんな事ジュエリーに関する質問

一般社団法人日本ジュエリー協会に寄せられた最近の相談事例主にクレーム対処に関 するものを抜粋してメーカーサイドからの見解をご案内します。一般社団法人日本ジ ュエリー協会はジュエリー産業に携わる企業や組織団体でジュエリー産業の健全な発展、振興を図って設立され一般消費者の利益の擁護又は増進を目的とする事業です。

事例 「変色し黄色っぽく、本当に金なのでしょうか?」

Q  2年前にホワイトゴールドのネックレスを買いましたが、だんだん変色し黄色っぽくなってきました。本当に金なのでしょうか。

当社の見解

本物の金だと思います。金は黄金色(黄色)でホワイトゴールドは金にパラジュウムや銀やニッケルを混ぜて白っぽくした合金です。昨今はニッケルはアレルギー誘発の原因があるため使うことがジュエリー産業では禁止されています。白っぽくなっただけなのでやや薄黄色っぽい色をしているためロジュームメッキを施しています。メッキはいつかは剥がれるので下地の黄色っぽい色が出てきます。ホワイトゴールドはそ れを認識して購入する必要があります。

事例 「18金のブローチがだんだん赤く変色??」

Q 18金のブローチがだんだん赤く変色してきました。とくに光っている部分より、 艶消しのところが目立ちます。金は変色しないと思ったのですが

当社の見解

金は変色しません。18金や14金は金に銀と銅を混ぜた合金です。金は変色しませんが 銀は硫化して黒くなります。銅は酸化して濃赤茶系の色になります。純金製品はほとんど出回っていないので一般に売られている金製品は18金などの合金の為、使用や保管状況によって変色します。艶消しのところが目立つのは鏡面の光を反射しないためより目立ちます。

事例 「プラチナ100と聞けば誰でも 100%プラチナと思います!」

Q テレビショッピングでプラチナ100のブレスレットをプラチナだと思って買いま した。送られてきたものを見たら、Pt100Sv900と刻印があり説明書にも シルバーにプラチナを加えたものですとありました。プラチナ100と聞けば誰でも 100%プラチナと思います。ちょっと問題ではないですか

当社の見解

たしかに問題ですね。Pt100とプラチナが10%しか含有していないのに、あたかもプラチナが100%含有しているような表示は問題です。しかし%を使えば詐欺になりますがPt100としか表示していません。表示自体は間違いではなく貴金属は100分率(%)ではなく1000分率(‰)で表します。プラチナ製品はPt999、Pt900等の表示で表します。ジュエリー業界は成分の質量比率の多い主元素を表示するよう基本原則を決 めています。ですから表示はAg900又はSv900としなければなりません。Pt100表示は間違いではありませんが、1000分率を逆手に取った使い方で慎むべく商品紹介です。 ジュエリー業界では扱いはしていませんが異業種でのショッピングなどで見る機会がたまにあります。現時点ではご自分で注意するしかありません。

お店側の対応問答ではなくメーカーサイドから見た意見をご紹介します。