結婚指輪を選ぶとき、色々あり過ぎて迷ってしまいます。まず材質を金にするかプラチナにするかなかなか決まりません。
結婚指輪は9世紀のローマで始まったようです。13世紀になるとヨーロッパでは風習として使われていました。日本は戦後になってから普及し始めました。戦前、戦後直後までは結婚式は家でするもので親族と親しい人たちだけで行い会場を借りて式を行う風習はありませんでした。戦後の復旧とともに豊かになり結婚式場やホテルの会場を借りたくさんの人に祝福されるようになると、結婚指輪の交換が最大のセレモニーとなるようになり、急速に普及し始めましした。当時はプラチナの概念がなく全て金の指輪でした。
金は18金が主で20金、22金も広く使われていした。プラチナの指輪も少しはありましたが、1970年代の後半までは金一色でした。白い色は銀と勘違いする方が多くいました。今でもプラチナを銀の指輪という方が多くおります。そもそもプラチナを日本語表示にすると「白金」と表示すること自体が混乱の元ですが、1980年ごろからプラチナが急速に出回り1990年頃に至ってはプラチナ一色になりました。2015年ごろまでの期間は金の指輪は結婚指輪に関して一割にも満たない状況でした。
プラチナがもてはやされた原因は、まず金よりも高価であること、白く純白であることが結婚へのイメージと重なったことが要因です。しかしこのプラチナを結婚指輪に使う風習は日本だけでした。しかしここ数年、貴金属相場で想像しない事態がおこりプラチナと金の価格が逆転してしまいプラチナのほうが金よりも安くなってしまいました。プラチナがもてはやされた原因の一つであったプラチナのほうが金より高いという神話が崩れ、金の高騰が注目を浴び金が見直されてきました。

ここ一年ぐらいは金の指輪を結婚指輪に探す方が急速に増え、人と違ったものを選びたいという様なことからも金の結婚指輪が多くなってきました。金色は日本人の肌にはマッチすることも要因の一つです。金の結婚リングでは圧倒的に18金ですが純金の結婚リングを探す方も増えてきました。純金は柔らかいという概念がありますが、鍛造(たんぞう)製法で作る純金は硬度があり十分結婚リングとして使用に耐えます。むしろ純金のほうが混ぜ物をしている合金では無いので、酸化や変色または錆びることもないので向いているのかもしれません。今後海外で結婚する方も多く金の結婚指輪が増えてくるものと思います。価格ではプラチナのほうが安くなりましたが、純白のイメージとあまり目立ちたくない、さりげなくしたい方にはプラチナが良いでしょう。金は存在感と金を身に着けている新たな二人の確認の証として選ばれるのが良いでしょう。