今回のブログでは、お客様からの質問の第三弾です。ぜひご覧ください。

あんな事こんな事ジュエリーに関する質問

一般社団法人日本ジュエリー協会に寄せられた最近の相談事例主にクレーム対処に関するものを抜粋して代表が業歴45年のメーカーサイドからの当社見解をご案内します。一般社団法人日本ジュエリー協会はジュエリー産業に携わる企業や組織団体でジュエリー産業の健全な発展、振興を図って設立され一般消費者の利益の擁護又は増進を目的とする事業です。

事例「刻印とは何?誰が保証しているの?」

当社の見解

刻印は造幣局の品位マークもありますが、メーカーや販売店が責任をもって品位を打刻しています。日本は非常に厳しく規律を定め数パーセントの誤差も許されません。世界で一番正確な品位だと思います。先日もヨーロッパの業者が日本の金製品が品位は一番正確で間違いがないとの理由で取引依頼がまいりました。

品位ではこれと言った罰則はありませんが意図的に違っていたならば日本では業界で生きていくことはできないでしょう。昔、鑑定書でも違った鑑定をしていた大手の業者が抹消され世の中から消えてしまった事例もあります。品位に関しては日本ジュエリー協会でもISO、JIS、CIBJOの規格に適合し「ジュエリー及び貴金属製品の素材等の表示規定」と言うこと細かく長文の冊子で規定を定めています。

※ISO(国際標準化機構)、JIS(日本産業規格)、CJBJO(ジブジョ・国際貴金属宝飾品連盟)

事例「保証書、販売証明書とは?」

当社の見解

保証書や販売証明書は大切なものです。それぞれの内容は大差なく呼び名が違っている位です。一般的には他店で買われたものを加工したり修理するのを嫌い受け付けないお店が多いです。理由は例えば同じ18でも合金にする割がねの配合が違っていたり、石物など着色加工などしているものなどあるからです。アフターサービスなどの時には必要な証明書になります。

先日も当社の製品を20年以上前にテレビショッピングで買われたお客様から保証書を便りに修理の依頼がありましたが当然のごとくお受けし修理させていただきました。

事例「貴金属に換金性はあるの?」

当社の見解

貴金属は換金性はあります。

中でも特化しているのは金、プラチナです。形状や加工費やブランドなどは評価させません。あくまでも金やプラチナの品位や重量が基準になります。同時期では小売上代での価格ですので換金するのはその時の相場になりますので安くなってしまいます。しかし貴金属は材料自体が価値があるため洋服や消耗品のように無くなってしまうことはありません。昨今、金の高騰が世界的に進み以前の約8倍くらいになったため小売上代で買っても換金する時にははるかに高く売れるというようなことが起きています。

事例「超音波洗浄の注意点は?」

当社の見解

超音波洗浄はメーカーとしての考えとしてはあまりお勧めはしません。

お店などのイベントで超音波洗浄無料サービスなどのキャンペーンをしているところがありますが、長時間(数分)洗浄するのは感心しません。地金製品でも長時間洗浄機にかけると振動で[ス」の誘発を促進したり曇りが出てしまったりします。私たちメーカーは洗浄機は必需品ですが、お湯と洗剤でほんの数秒加工でのバフ粉などを落とす作業に使うのみです。地金物のみ、短時間洗浄なら大丈夫ですが、特に石物は超音波洗浄は厳禁です。石が割れたり色が抜けたりする可能性が大いにあります。