印台は日本だけの物でなく世界共通です。英語ではシグネットリングで印章や紋章を彫刻し署名に使用していたりするリングです。ヨーロッパでは昔は貴族のみが所有できる、“身分証明”の代わりで、富や権力の象徴の証でした。イギリスの国王も印台をしています。 日本では印鑑に使用していたりすることもあり印台と呼んでいます。


現在は印面をシャープに無地にしたり家紋や文字を正面から読める正面彫りにしたり、判子の逆彫りにしたりいろいろなことができます。印台これほど美しい指輪は他にありません。印台は完璧なバランス形状です。カッコよさの象徴です。

昔の印台は出来が素晴らしく使い込んでも型崩れなどしなく、よくお爺ちゃんの指輪など出てきたりします。鍛造(たんぞう)製法で時間をかけ作り込んでいるからです。鍛造製法とは刀を作るように地金を火に入れ叩いては締め叩いては締めるを繰り返し地金の密度を上げ硬度をつけ強固な地金にする作業です。

印台は安いの高いの色々で回っていますが、現在は指輪を作る技術が進歩して鋳造(ちゅうぞう)で型に流し込み大量生産が主流になり長い年月修業した職人の技術が必要としなくても製品が作れます。通常のファッションリング等はそれも良いと思いますが、印台は強固で年数がたっても型崩れもしなく孫子の代まで受け継がれるものでなければ真の印台とは言えません。鋳造(ちゅうぞう)でも最後の仕上げを手作業ですると手作りとかハンドメイドと呼んでいるところもありますが、真の手作りは地金を溶解して叩いて伸ばし火入れして叩いては延ばし叩いては締める鍛造(たんぞう)製法です。修業を積んだ高い技術の職人技が必要です。

金やプラチナを溶解して叩いて伸ばし火入れしては叩いて伸ばし叩いては締め叩いては締めまるで鍛冶屋のような作業風景です。リング状にしたら印面を叩いて叩いて締めピシッとした強度ある印面にする作業をします。指の号数迄叩いて伸ばしていきます。一個一個注文のサイズに合わせて伸ばしていくのでサイズ直し等はしなく腕も厚みのある印台ができます。地金に気泡(す)が入らず地金が締まっているので純金でも純プラチナでも硬度ある印台が作ることができます。後はひたすらヤスリで形状を作り上げていきます。やすりを粗いのから細かいのへと使い分け作り上げていきます。一日や二日で出来るものではありません。熟練した職人が何日もかけ魂のこもった印台を作り上げます。

印面に「家紋」「マーク」「浮き文字」など加工や印台の両肩への龍や花模様などの彫金加工も得意としています。

金はどこにあるの
金やプラチナの重さ
ハンドメイドのこだわり