40年以上鍛造(たんぞう)製法にこだわり一つ覚えのように一途に究めてまいりました。

たんぞう製法とは日本の究極の技術に刀を作る製法があります。鉄を火に入れて叩いては締め、火に入れて叩いては締めを繰り返すことにより驚異的に切れ味の鋭い硬い日本刀が生まれました。この鍛造(たんぞう)製法により純金やプラチナを火入れして叩いては締め、火入れをして叩いては締めを繰り返し密度を高め純金を指輪として充分耐えられる硬度にしました。

長いことやっていますと地金と会話ができるような気がします。地金を溶解しても火の通りが甘いとボソボソになったり(ス)が入ったりします。昔の刀鍛冶の技術は冶金の日本の誇る最高技術だと思います。真っ赤に焼いた刀剣の地肌を見ながら打ち据え鍛錬していきます。

同じ鍛造製法でありながら名刀や鈍ら(なまくら)の刀があります。有名な刀鍛冶がいるのはなぜでしょう。刀の地肌を見ながら地金と会話をするように打ち込んで作り込んでいくからなのです。一流の刀工は気に入った刀ができないと叩き折ったそうです。一心不乱に神経を注いで作り上げても納得のいく刀剣はなかなかできなかったのでしょう。

プレスで打った金やプラチナで作った商品を鍛造と言っているところもありますがプレスも大きなくくりで考えると鍛造の一部なのでしょう。地金の様相を見ずしてトンクラスのプレスを落とすのも速くて大量に生産できるのも現代風かもしれません。そうした地金は地肌が甘く荒いため磨いても綺麗に光りません。光らないのでダイヤバイトで鋭く切削し光ったように見せているような商品も他では、たまに見受けられます。

鍛造リング

私たちはすべてハンドメイドで昔の刀工のように一から溶解して叩いては締め火入れして叩いては締めを繰り返し地金の様子を見ながら時には赤く焼けたうちに叩いて締めたり、時には急冷して締めたり、時には時間を空け休ませたり地金の顔色を見ながら長年の経験と技術を渾身の力を注いで作り上げていきます。

ここ最近、龍神の彫金の問い合わせが多くあります。このコロナ時期のこともあるのでしょうか。龍神の彫金は運気をもたらすと言われているからでしょうか。
古来、龍神の力を借りた多くの先人たちが願望を成就させ、成功を手にしてきた。数々の武将をはじめ、現代に至っては経営者や政治家など、龍神を信仰していた政財界人を挙げればきりがありません。神様の中でも特に龍神を好む経営者が多いのは「昇る」から。空を翔け天に昇る龍神は、社運や業績が「右肩上がり」になる様子をあらわしています。

龍神印台リング

地金の溶解から叩き伸ばす鍛造、ヤスリで形状と重量を合わせ、彫金や最後の仕上げすべて手作業のハンドメイドです。

一本一本大切に全て手作りで丁寧につくります。それが私たちの使命です。