指輪を購入する際、デザインはもちろんですが指のサイズに合わなければ何にもなりません。
サイズ直しについてのメーカーとしての考えです。当社は他社の製品についての批評や意見は一切しない事にしていることを前提のお話です。
一般小売店などでは新品の商品でも当たり前の様にサイズ直しをしてお渡ししていますが、地金にとってはサイズ直しをする過程で火入れする事は最悪の状態で焼き鈍(なま)しと言ってなました状態に金やプラチナがなります。要はナマクラの状態になります。日本の刀に例えると焼きの入った状態ですと鋼鉄の切れ味優れた状態ですがナマクラの刀はフニャッと曲がってしまいます。
私たちの様な鍛造のメーカーですとサイズの大きさのもよりますが火を使わず加工しますが一般は切ってサイズ調整して火入れをして溶接をします。
サイズ直しは最終手段と考えています。

その為に、リング製作の前にはサイズを必ず確認致します。わからない方やご不安な方にはサイズゲージを使っていただき計測して頂いています。
リングゲージは2種類あるのはご存じでしょうか。甲丸測り平打測りあります。


甲丸測りは通常のファッションリングやマリッジリング、リング幅4mm以下のリングの場合。
平打測りはリング幅5mm以上、印台リングの場合。
と使い分け計測いただいています。リングの幅が広くなると面の大きさが違うので、同じ号数でも入ったり入らなかったりします。
甲丸測りと平打測りでは1番手~2番手違ってきます。
甲丸測りで計測して印台リング作ってもきつく入りません。ご希望のリング幅に合わせて計測するゲージが違うことお知らせいたします。
又、指も朝夕と違います。血液の流れの状態などでむくみが出たり、お酒を飲んだ後とかも違っています。なかなか指輪が抜けなかったことってありませんか。

弊社は印台リング重量があるリングの場合、仮合わせということをおこなっています。
洋服でいうと仮縫いにあたります。しつけ糸はありませんが、磨き前の指輪はざくざくとしています。指にはめて頂きサイズ感をお聞きしています。
仮合わせ時のリングは通常では見ることができないので、完成した指輪を見ると皆さま感動しています。

仮合わせ指輪(表面がざくざくしています)

磨きをかけ完成した指輪

甲丸測り、平打測りを基準に使い打合せさせていただきますのでサイズもピッタリな鍛造リング、長くご愛用頂けます商品でございます。数年後、数十年後たった時、サイズ調整等必要でございます場合、アフター万全に準備してございますのでその時はサイズ調整受けさせていただきます。

リングゲージ