金属の爪で宝石をずっしりつかまえてジュエリーにする方法もう一つは彫り留め方法があります。地金に穴をあけ、そこに石をはめ込み周囲の地金から鏨(たがね)で爪を彫りおこして留める方法です。爪留め以上に熟練を要し、ほとんどラウンド・メレーに用いられます。代表的な留め方【アワ留め】石と石の間の地金をミル鏨を使用してアワのように玉状にしたもの。無数に輝いたアワはぱっと見てダイヤモンドと見分けがつきづらいので少ないメレーダイヤが多く見える効果があります。【チョコ留め】円形に彫った中にラウンド・メレーを埋め込む留め方です。【マス留め】基板状の四角いマスを鏨できりラウンド・メレーを埋め込む方法です。一文字の彫り留リングではよく利用されています。【五光留め】メンズリングの印台や月形甲丸に多い留め方です。ダイヤモンドを埋め込むとき石のまわりを光状に彫って輝きの効果を高めています。【パヴェ】敷石のようにつまった石の留め方です。フランス語でパヴェ。英語ではペイブセッティング。密にぎっしり留めるのでアワ留と違い石目がかかる留め方になります。

宝石の留め方2