プラチナが金よりも安い理由

金、プラチナの相場が一般に普及する様になって40年近く金よりプラチナの相場が高く約2倍、一時期は約2.5倍プラチナの方が高い相場が続いていました。金とプラチナの相場が逆転した昨今の現象は世界的に驚きでした。2015年より逆転した相場はいつ戻るのだろうと思っていましたが、期待に反して逆転現象が続いています。稀少価値は金よりはるかにプラチナの方があるのですが逆転した要因をいくつか考えてみました。

中国の宝飾
プラチナの宝飾の需要は一昔前日本が大半でしたが昨今は宝飾需要の約8割が中国です。中国の需要が不調になり回復の兆しは見えません。金がプラチナよりも高い状態が続くと、プラチナは金よりも安い「代用品」のような扱いになってしまう可能性があります。中国政府の反腐敗運動の一環としての贅沢禁止の動きも確実に中国の宝飾品需要にとってはマイナス影響です。この大幅のプラチナ宝飾品の落ち込みが想像を絶する数量となっています。中国の需要が世界の価値観を変えてしまいます。

金の需要
金需要が昨今急激に増え金が品薄状態になり一時は現物が足りない状態が続きました。大きな要因は中国とインドが豊かになり金の現物を資産として国も一般個人も買っていることが最大の要因です。金は世界共通の資産です。価格を統制している国は別として相場は世界共通です。特に貨幣が安定していない国、地域などではいつ貨幣単位が変更されるのか預金していても価値が下がってしまう可能性があるからです。南米の一部の国などは資産が一夜にして十分の一になってしまうことがあります。特に中国とインドの人口は27億人になり世界の人口は73憶人、世界の37%を占めるようになり、この多くの人口が豊かになり自己防衛の資産として金を買うようになり需要と供給のバランスで金の実力以上の高騰が続き金だけが独り歩きをしてプラチナが置いてけぼりの現状です。

鉱山会社の事情

プラチナ相場が下がっているのにもかかわらず南アの鉱山会社からは生産調整をしていません。まさに需要と供給のバランスで増産されると下がっていきます。プラチナは世界的な組織がないのでしょう。

投資家とパラジュウム

多くの投資家がプラチナよりパラジュウムに目を向けていることも要因となっています。昨今パラジュウムが急激に高騰してきており、プラチナより高くなっています。以前パラジュウムはプラチナの割金として使われプラチナの合金の材料でした。プラチナの三分の一から四分の一の価格でしたが、今はプラチナよりパラジュウムのほうが高くなり、投資家のプラチナ離れも起きています。

 

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