年末年始にかけ沢山のご質問、お問合せ頂きました。その中でいいご質問がございましたのでご紹介させていただきます。純金素材ご購入の参考にして頂ければ幸いでございます。

【24金甲丸リングの細めのものを探しています。24金について、お伺いします。24金は純度99.9%の金なのですよね?残りの0.1%は何が入っているのでしょう?】
金、プラチナ等貴金属はパーセント%百分率ではなく千分率で表します。パーミルと言い表記は‰で表します。百分率よりさらに細かく表示します。純金は999.9‰で不純物は理論上なく空気又はホコリ等大気中のゴミ等があり完全は無いと考えられています。一般には千分率は普及していないので百分率で簡単に表していますが、正式には99.9%は貴金属では間違いです。百分率では何か違う物質が入ってしまうように感じますね。1000分の1ですので理論上はすべて金です。

【実は、プラチナ900で金属アレルギーのようなものがでてしまい、残りのニッケルやパラジウムなどにアレルギーがあるのだと思い、純プラチナのリングを買い直したのですが、それをしていると、なんとなく痒いような感じで、肌にはまだ何か出たわけではないのですが、やはり金のほうがよかったのかな、と。】
アレルギーに対してのご質問ですが、私もこの件に関しては特に重要視しており、大学やジュエリー協会と協議研究をしてまいりました。結果ジュエリーに関してはほぼニッケルとコバルトが原因でした。又K18やPt900などの合金は銀、銅、パラジュウムなどで割るためそれぞれ地金がアレルギー反応を起こすことがあると考えられています。品位が低ければ低いほどアレルギーの確率が多くなります。一概に言えませんが純粋の金、プラチナは限りなくアレルギー反応が少ないとされています。但し接触皮膚炎アレルギーを金属アレルギーと混同している場合が多いようです。純プラチナでも石が付いている商品などはメッキをかけているものが多く、メッキが反応している場合が多くあります。
結論から言うとPt900では割がねが問題で反応し、純プラチナではひょっとすると石が付いているものかもしれずメッキが施されているかもしれません。ダイヤの指輪などほぼメッキ処理されています。金やプラチナはアレルギー反応はほとんど例がありませんが稀にありゼロではありません。

【裏側に穴は開いていないのですが、確かに小さいダイヤが5つついています。メッキがされているのでしょうか?】
当社はメッキをかけることはしませんが、ファションリング業界では慣例的にプラチナのダイヤの指輪にはメッキをかけることがおこなわれています。お持ちの指輪がそうなのかはわかりませんが。

金でもプラチナでもメッキがかかっていなければ同じだと思います。小売店などでは売っている商品にメッキ処理しているかはわかりません。接触性アレルギーでも皮膚との接地面が少なければアレルギーの可能性が少なくなります。要するに幅の細い指輪だと確率が低くなります。先程写真を拝見しましたがメッキ処理されているか調べるのは分析と言って大がかりになり費用も驚くほどかかります。又、プラチナにメッキ処理するのはダイヤの立て爪などは、ほぼ全てしています。プラチナが白くなりダイヤがより光って見えるからです。

純金でアレルギー反応は限りなく少ないので、合金とメッキ及び接触反応が要因ではないかと思われます。幅の細い接地面の少ない指輪で多少痒さを感じてもひどくならない程度に続けてみてください。馴染む事がある例があります。純金は体内に入れても悪くなく、金箔酒などがあります。古来純金が尊ばれたのは、財宝だけではなく体を癒す効果があるとされていました。

今年もよろしくお願い致します。