月甲・・月形甲丸(つきがたこうまる)型と言います。
上の幅と下の幅を違えバランスよく形にしていきます。上の幅は5.5mm~7.5mm位、下の幅はバランスで3.5mm~4.5mm位を基準にサイズに合わせてバランスよく手作業で仕上げたリングになります。鍛造製法、リング状にロウ付した後に月甲デザイン形状にヤスリで形取っていきます。

月甲リング


手作業のヤスリは熟練した職人の腕の見せ所になります。地金溶解しをハンマーで叩き地金をしめ、火入れと何度も繰り返し手作業でリングに成形します。
側面、内面、表面も手作業で削りだして完成させます。滑らかな装着感、質の良い、硬度あるリングに仕上ります。

ハンマーでたたく


鍛造という技法(金属をハンマー等で叩いて圧力を加える事で、金属内部の空隙をつぶし、結晶を微細化し、結晶の方向を整えて強度を高める古くから刀工が日本刀など刃物や火縄銃の銃身の製造技法として用いています。

鍛造はたんぞうと読みます、鍛冶屋という言葉はご存じと思います、簡単説明しますと鍛造リングは刀を作る方法を用いています。地金を火入れし、叩きながら作っています。
月甲型はボリュームあるデザインですが、指の横側が徐々に細くなった形ですので、綺麗に手が見えます。下の部分も手に馴染み着け心地がいいデザインです。オリジナルで上の幅を決めて頂ければデザインすることが可能です。その他、重さを足すと厚みが取れたデザインにすることも出来ます。

月形甲丸・・月甲型は表面部分にダイヤもを留めたリングが多くあります。
大きめのダイヤを留めた五光留めというデザインがあります。

K18ダイヤ入り

彫金彫りには鶴亀の彫金をするデザインが人気があります。

鶴亀月甲リング

鶴亀彫金は立ち姿、舞う姿も優雅で気品のある鶴と長寿をさらに強調した形の亀を純金、純プラチナで彫金。亀の尾が藻のように伸びたものは「蓑亀」といって長寿をさらに強調します。
古代中国で鶴亀を長寿と繁栄の象徴としたのが日本に伝わり、北の玄武(亀)、南の朱雀(鳥)が陰陽の極みで、これに対応する実在の 動物として亀、鶴が使われたとも言われています。縁起物として、様々な場面に取り入れられ珍重している図柄になっています。

桜月甲リング