指輪を作る製法は大きく分けて3つ

鋳造 (ちゅうぞう)法

曲線や細かいモチーフなど繊細な指輪を作ることも可能なので、大量生産に向く製法。
金属を型に流し込むときにどうしても空気が入ってしまうので、ボリュームのある指輪を作ると、この空気がスとして表面に出てしまうことがある。
金属を鍛える(圧力を加えて、加工硬化を導く)工程が含まれないために強度的には低いが、コストダウンが図れる。
流行に合わせてどんどん商品化する、低単価の指輪に適している。

プレス法

圧延による機械的性質の改善により、緻密で強度のある製法。
金属を鍛造(圧力を加えて、機械的性質を改善)で鍛えたり、圧延プレスで整え、金型によって抜いたり絞ったりする。メーカーによって様々だが、大型のローラーや特殊機器を使い、何十トン - 100トン以上の圧力を加えるメーカーもある。工程自体が鋳造法やハンドメイドに比べて多く、技術や設備投資も大きくなるので、採用するメーカーは限られてくる。大量生産に向くが、立体的なデザインには向かない。
尚、この製法を鍛造と表記するメーカーがあるが、鍛造は溶解後のインゴットをハンマーやプレスで叩いて鍛える方法をいうので、正確ではない。

鍛造(たんぞう、forging)法

金属加工の塑性加工法の一種。金属をハンマー等で叩いて圧力を加える事で、金属内部の空隙をつぶし、結晶を微細化し、結晶の方向を整えて強度を高めると共に目的の形状に成形する。古くから刃物や武具、金物などの製造技法として用いられてきた。

指輪を作る製法は、それぞれに特徴があり、メリットとデメリットがあります。指輪を作る際には、用途や好みに合わせて、最適な製法を選ぶようにしましょう。

鍛造製法1本1本丁寧につくります

鍛造製法は作業時間かかります。地金溶解からはじめ、地金を密度保つ作業、火入れ、叩き作業。どの場面でも丁寧に1本1本作業になります。お客様のお手元にお届けしてからも、長くご愛用頂けます製品となりますので責任持ちアフターしていきます。

ちょっと一言

平打ち型
平打ち型の断面は長方形で、見た感じ表面が平たく、スマートなデザインですどちらかというと指の長い方に向いています。シャープでより指が長く細く見えます。
幅は3mm~7mm位が一般的です。5mm位が一番多く注文が入ります。
作り方はなかなか難しく、手作りの場合平面に仕上げるのが難しく斜めになったりしてしまいます。
職人の技術力が必要です。平打ち型は親指、人差し指、中指、薬指、小指、どの指にも合います。特に最近は人差し指に幅のある平打ち、小指に幅の狭い平打ちが人気があるようです。
平打ちの指のサイズは、幅5mm以上は通常サイズの一番手上、8mm以上は2番手上のサイズが必要です。
例えば#10の場合 → #11もしくは#12です。

甲丸型
甲丸型は断面は半円の形状で最も一般的で飽きの来ない着けていて違和感のないデザインです。結婚リングでは一番多いデザインです。一般的には幅が2mmから5mm位になります。それ以上の幅になりますと甲の高い半円にはならなく、なだらかな曲線を描いた平甲丸になります。
どの指でも指の太い細いのも関係なく似合います。もっとも一般的なのは3mm幅と3.5mm幅が多いです。

平甲丸型
平甲丸型は平打ちと甲丸の中間のデザインでなだらかな曲線を描き柔らかなイメージの指輪になります。幅は2.5mm~12mm位までバリエーションがあります。
人気があるのは3mm、4mm、5mm、6mm、7mmが良く注文が来ます。指が太くても細くても短くても長くても似合います。
またボリュームのある指輪を作る場合も平甲丸が最も綺麗なラインを描き指に馴染みます。