ダイヤモンド、エメラルド、ルビー、サファイヤ、真珠を【貴石】と呼びその他の物を【半貴石】になります。しかし、このように分類することは意味がないようです。良質の半貴石であるアクアマリンはヒビの入った、もしくは欠点の多いエメラルドよりも価値があるといわれています。宝石は魔力の力を持っていると信じられています。虹のようなきらめきを持つオパールは不幸をもたらす宝石だといわれているのを聞いたことがあるのではないかと思います。又、緑色のヒスイは横腹の痛みを直すと考えられいました。ヒスイはジェードと呼ばれていますが、ジェードの名前はスペイン語のピエドラ・デ・ハーダ、すなわち横腹の石に由来しています。中世の医学では34種類の医薬成分のの中にエメラルド、サファイヤ、トパーズ、真珠、ガーネット、ルビー、琥珀、サンゴが入っていたそうです。これら最も高貴な万能薬は、どんな病気でも治すと信じられていたそうです。実は、このように迷信のために私たちは誕生石をつけるようになったわけでもあるといわれています。誕生石についての言い伝えは今でも生きていて10月の誕生石には2つの宝石が入っています。最初の石はオパールでしたが人々は不幸な誕生石を持つことを心配したので様々な色の輝きを持つトルマリンが10月の誕生石になったといわれています。

誕生石一覧
  • 1月:ガーネット
  • 2月:アメジスト、クリソベリル・キャッツアイ
  • 3月:アクアマリン、サンゴ、ブラッドストーン、アイオライト
  • 4月:ダイヤモンド、モルガナイト
  • 5月:エメラルド、ジェイダイト(ヒスイ)
  • 6月:真珠、ムーンストーン、アレキサンドライト
  • 7月:ルビー、スフェーン
  • 8月:ペリドット、サードオニックス、スピネル
  • 9月:サファイア、クンツァイト
  • 10月:オパール、トルマリン
  • 11月:トパーズ、シトリン
  • 12月:ターコイズ、ラピス・ラズリ、タンザナイト、ジルコン

誕生石の由来

誕生石の由来は、古代エジプトや古代ローマにまでさかのぼります。当時の人々は、宝石には魔法の力があると信じており、誕生石を身につけることで幸運や健康を得られるようになると考えていました。18世紀にポーランドの宝石商が、12ヶ月の誕生石を定めました。この定めは、1912年にアメリカの宝石商組合によって統一されました。誕生石は、宝石の色や性質から、それぞれの月の象徴とされています。

2021年12月20日に日本の誕生石が改訂されました。改定前は、12ヶ月に10種類の誕生石が定められていましたが、改定により10種類の新しい誕生石が追加されました。新誕生石は、アイオライト、アレキサンドライト、クリソベリル・キャッツアイ、クンツァイト、ジルコン、スピネル、スフェーン、タンザナイト、ブラッドストーン、モルガナイトの10種類です。

  • アイオライト:3月
  • アレキサンドライト:6月
  • クリソベリル・キャッツアイ:12月
  • クンツァイト:5月
  • ジルコン:11月
  • スピネル:8月
  • スフェーン:12月
  • タンザナイト:12月
  • ブラッドストーン:3月
  • モルガナイト:4月

誕生石が追加された理由は、主に以下の2つです。

  • 宝石の産地や採掘量、流通量などの状況が変化したため。
  • 消費者の選択肢を増やすことで、宝石への関心を高めたいという願いがあったため。

1912年に誕生石が定められたとき、まだ宝石の産地や採掘量は限られていました。しかし、その後、新しい宝石が発見されたり、既存の宝石の採掘量が増えたりしたことで、誕生石の選択肢が増えました。また、誕生石は、誕生日や記念日などのプレゼントによく選ばれています。消費者の選択肢が増えれば、より多くの人が誕生石に興味を持つようになると考えられます。これらの理由から、2021年に日本の誕生石が改訂され、10種類の新しい誕生石が追加されました。