お客様相談室から。お客様が聞きたいこと。

一般社団法人日本ジュエリー協会に寄せられた最近の相談事例主にクレーム対処に関するものを抜粋してメーカーサイドからの見解をご案内します。一般社団法人日本ジュエリー協会はジュエリー産業に携わる企業や組織団体でジュエリー産業の健全な発展、振興を図って設立されたものです。

事例 「削りとられた!」

Q 1ctのダイヤモンドが付いたPtリングをサイズ直しに出しました。プラチナが細くなって感じが変わってます。削り取られたのではないですか?

当社の見解
サイズ直しの場合小さくしても、大きくしても重量はわずかに減ります。小さくする場合切って詰めます。大きくする場合大きくする分地金を足します。型を円にし直さなければならないので叩いて調整します。切った場所をロー付けと言って溶接をします。溶接した場所はロー材が流れて汚いのでやすりで削り仕上げます。叩いて円にした個所も凸凹を綺麗にして磨き直して仕上げます。したがって重量は多少減り、厚みも磨いた分薄くなりやや細くなります。お店側が知識のある店員さんが丁寧に説明しないとトラブることになります。
事例 「アレルギーを起こす金属は?」

Q アレルギーを起こしやすいと言われている金属を高い順に教えて下さい。テレビで放送する予定です。

当社の見解
金属アレルギーは純度が高いものほど確率は低いですが、ゼロではありません。合金にする割がねが主な原因です。銀、銅、パラジュウム、ニッケル、等々ありますがニッケルやメッキなどのも使うコバルトは大きな原因であることは実例検証でわかっています。又合金にする過程の溶解も原因だとする理論もあります。純金や純プラチナに近いもののほうがアレルギーになる確率が低いのも事実です。しかし最も安全と言われ医療器具に使われているチタンでもアレルギー反応は起きています。金属アレルギーと思われていたが接触アレルギーだったということもあります。ほとんどが貴金属以外のアクセサリーにメッキものがアレルギーを引き起こしている原因がほとんどです。
事例 「刻印があるのに、買取店でK18ではないと言われました。騙された?」

Q K18の刻印があるダイヤモンドピアスを買取店に持ち込みました。ちゃんとしたお店で買ったものでしたが、「K18ではないから買い取れない」と言われました。刻印の意味、ありますか?

当社の見解
買取店では証を調べる方法は比重計やエックス線で調べます。貴金属は通常の金属と比較すると非常に比重が高いので比重計がもっと有効とされています。エックス線は厚メッキだと判別できないこともあります。ピアスなど小さく重量が少ないものは比重計で正確に測れないことが多いです。ネックレスなどロー付けといって融点の低い材料で溶接をします。K18のネックレスのパーツをつなげるのに融点の低いK9ローを使い溶接します。同じK18ですとすべてが溶けてしまうため融点の低い金証を使います。全体の比重を測ると表示はK16ぐらいになってしまうこともあります。本体は間違いのないK18ですがそのような結果が出ます。経験の少ない店員が担当すると間違えてしまうこともあります。また昔の職人は合金にする割合を経験からアバウトのことが多く現在の正確に調べる技術からするとK18なかったり逆に多すぎてK20近くすることも多々あります。またネックレスなど海外から仕入れた長尺のものをそれぞれの寸法で切ってK18のプレートと引輪につけたが本体はK14だったということもよくある事例です。
事例  「K14は変色しない?する?」

Q ハワイアン雑貨のお店で「K14は変色しない」と聞きましたが、他のお店で「K14が変色しないというのはおかしい」と言われました。事実と違う説明を受けて購入したものは返品できますか?

当社の見解
純金、純プラチナは変色することはありません。しかし合金は必ず変色します。K14もK18も割がねに銀と銅を混ぜ合金にします。銀は硫化して黒くなり、銅は酸化して10円玉のようにくすんで変色します。使っていなくても保管状態で酸化や硫化が起きます。プラチナもパラジュウムや銅を混ぜて合金にするので同じです。タンスなどで樟脳(防虫剤)と一緒に保管したり、新しく買った箱などから接着剤のホルムアルデヒドが染み出している場所に保管していたりすると変色が速く進みます。

 

また興味ある事案が発生したらお店側の対応問答ではなくメーカーサイドから見た意見をご紹介します。