お手持ちの印台リングにあとからの面彫り難しい所。

よくご自分のお持ちの印台に名前の印面彫りをしてほしいとご連絡をいただきます。基本的には問題はありませんが、お持ちの印台がどういう状態かが大きな問題となります。

印台の製法には二通りあります。当社のように鍛造(たんぞう)製法で作るものと一般的なキャスト(鋳造)で型に流し込んで作る製法があります。

鍛造製法
一般的に売られている印台のほとんどがキャスト製法です。地金を型に流し込みますが、印面になる部分は厚みがある為、厚い部分はス(気泡・空気穴)が入ってしまいます。このスが問題で名前や家紋など彫っているといきなり空洞に当たり陥没してしまいます。これを修復する事はできません。もう一度元に戻して平らにヤスリをかけて彫り直します。気泡がなくなるまで削らなくてはなりません。重量も減ってきます。又印面彫りをするために表面や角のキズを取り平らにヤスリ掛けしなければなりません。重量が相当減ってしまいます。

当社の印台リングは鍛造製法を用いています。刀を作るよう火に入れてたたいては締めたたいては締めるので気泡が叩き出されて密度あるしまった地金にし、その地金で印台形状に整えます。そこに文字や図柄を彫り上げても気泡に当たり陥没することはありません。印面彫りは文字を浮かして彫ります。逆彫りすると判子にも使える製品となります。

両肩彫金印台

家紋印台

印面彫りや彫金を入れた印台を作る場合、彫るため重量が減ります。
当社、印台リングは、仮に5匁(18.75g)の印台製作の場合、印面彫りがあるものは20gアップで作ります。彫り上がり仕上げで18.75gアップになるよう最初から計算しています。最初から5匁で作り印面に彫りすると重さ17g位の仕上がりになり、5匁を切った商品になってしまいます。また両肩に龍や桜など彫金を入れる場合もその分計算をして重量を増やし作ります。彫金しても出来上がりがご希望の重量通り仕上げています。

又、印台のサイズ直しもなかなか厄介で大きくするのも小さくするのも腕を切って地金を足すなり減らすなりして円周をそのサイズに叩いて直します。印面部分は大きくすると反り、小さくすると山になります。印面を平らにしなければなりません。その為、印面もヤスリで平に削ります。サイズ直しは地金を足しても整える為、全体の重量は減ってしまいます。
印台製作途中経過

お手持ちの印台を地金として考え、新しい印台を作り直すのも安くつくる方法だと思います。