本当の「たんぞう」(鍛造)とは

昨今、鍛造(たんぞう)をうたっているジュエリー(リング)が多く見受けられます。しかし本来の昔からの鍛造技術を使って製作しているのはどのくらいあるでしょう。

鍛造とは金属をハンマー等で叩いて圧力を加えて変形させる手法で、古くから刃物や武具、金物などの製造技法として用いられてきました。金属を叩くことで内部の空隙をつぶし、結晶を微細化し、結晶の方向を整えて強度を高めると共に目的の形状に成形する。また、金属を叩くことで内部の不純物を除去するとともに炭素元素を外に排出して炭素量の調節を行い、鍛流線が連続するために組織が緻密になり、鋳造に比べて鋳巣(空洞)ができにくいので、強度に優れた粗形材をつくることができました。(Wikipedia:出典)

中でも日本刀は世界的に優れた技術でつくられており、日本の鍛造技術は世界でもまれにみる独自に発展した鍛造技術となりました。昨今鍛造リングと言われるものの大半は広義では鍛造であるプレス製法があります。確かにプレスも鍛造の一種ですが、重いプレスで押しつぶした金やプラチナは成型でプレスして板状にしたものです。鋳造(ちゅうぞう)と違い密度は詰まっていますが、地金の色や状況を見ながらハンマーで何度も打ち込む鍛造とは違うような感じがします。海外から入ってくるブランドもののジュエリーなどもプレス商品を日本語に訳し鍛造品として売られています。本来プレス品と鍛造品は分けていますが、プレス機でハンマーで打つように細かく打ち据え火入れを繰り返す鍛造製法もあります。私たちは日本独自に発展した刀を作る鍛造製法の技術を使い指輪やバングル、ペンダントを愚直にひたすら時間をかけて作っています。

大量生産はできません。しかし、一本一本地金を溶解して叩いては締め、火入れして叩いては締めを繰り返し時間をかけて地金の顔色を見ながら丁寧に作り上げていきます。純金は柔らかすぎてジュエリーに向かないとよく言われますが鍛造製法により地金の密度が高まることによって硬度とすばらしい黄金色が生まれてくるのです。

純金も純プラチナも18金もPt900も鍛造(たんぞう)製法による製法で作り上げます。