ダイヤモンドの評価について

ダイヤモンドは化学的に見ると鉛筆の芯などと同じ「炭素」からできています。(*ダイアモンドは99.95パーセント以上の純粋な炭素であり、残りは25種類以上の異なった不純物元素。)しかし、鉛筆の芯などと違ってダイヤモンドは、地球深部にある溶岩のマグマの中にある炭素が、気の遠くなる年月をかけ、高温、高圧の条件下で結晶したものです。つまり、神業とも言える偶然の条件が重なった時だけに生成されるのです。

ダイヤモンドの価値は、「4C」で決まる
ダイヤモンドの価値を決める国際基準には、「4C」が用いられるのが通例です。
ダイヤモンドの重さを表す「カラット(Carat)」、色合いを示す「カラー(Color)」、透明度を表す「クラリティ(Clarity)」、研磨技術の度合を示す「カット(Cut)」の4つとなります

カラット(Carat)
見た目の大きさやサイズと思われがちですが、カラット=ダイヤモンドの重さです。0.2g=1カラットとなり、重くなるほど希少性・価値ともに高くなります。世界的には0.5カラット、0.75カラット、1カラットなどの、価格に大きな影響を与える重量=マジックサイズと呼ばれています。たとえば0.97や0.98や0.99カラットと1カラットでは、見た目の大きさ的にはまったく違いがわかりません。ですが、全く同グレードでも、価格が大きく違ってきます。1カラットは特に特別のものなのです。

カラー(Color)
カラーには23の等級があります。透明に見えるダイヤモンドですが、実はかすかに色が付いているものが多く、無色透明に近いものほど高い等級となります。

宝飾用ダイヤモンド原石の中で理想的な原子配列に近いとされるソーヤブルと言われる8面体原石でも、その中からDカラーのダイヤモンドが見つかるのは非常に稀です。

クラリティ(Clarity)
クラリティは、ダイヤモンドの透明度を11段階で表す基準です。天然の内容物(インクルージョン)の量・大きさ・場所・性質に加え、傷や欠けの具合によって評価が決まります。肉眼で傷や内容物が確認できるものを最低評価とし、10倍の拡大率で見ても傷や内容物が確認できないダイヤが最高評価となります。

FL:フローレス 10倍でブレミッシュやインクルージョンはない。
IF:インタナリーフローレス 10倍でインクルージョンがなく、ブレミッシュのみ。
VVS1およびVVS2:ベリーベリースライトリー 10倍で見えにくい微小なインクルージョン
VS1およびVS2:ベリースライトリー 10倍で見えにくいものから見えやすい範囲の軽度なインクルージョン
SI1およびSI2:スライトリー 10倍で見えやすいまたは非常に見えやすい明瞭なインクルージョン
比較的大きな石では、肉眼でもインクルージョンを判別できる場合もある。

一般的にグレードの高い石というとVSクラス迄を指し婚約リングによく使われます。VVSになると特に良い石として価値が上がります。まれにIF(インタナリーフローレス)が出ますが稀です。FL(フローレス)になると皆無に近い存在です。特に1カラットのFl(フローレス)になるとよほど運がよくないと出てきません。

カット(Cut)
カットはダイヤモンドの美しい輝きや煌めきを決定づける要素です。
Excellent     最上級品 光学的に理想
VeryGood  理想的
Good       良好
Fair      やや劣る
Poor     劣る


1.完全なカット   :上部での光や輝きが多い。
2.浅すぎるカット:下部から光が漏れている。
3.深すぎるカット:側面から光が漏れている。

ダイヤモンドを58面にカットしたものをラウンドブリリアントカットと呼びます。
ラウンドブリリアントカットはダイヤモンドの輝きを最高に引き出す、理想のカットと言われています。緻密に計算され、寸分の狂いも無くカットされたダイヤモンドは「Excellent(エクセレント)」という最高評価を冠します。その下に「Very Good」「Good」「Fair」「Poor」と続きます。3Excellent(トリプルエクセレント)カットグレード(等級)はプロポーションと目視要素の総合評価で決まりますが、それと併記される仕上げ(フィニッシュ)項目に、ポリッシュ(研磨状態)とシンメトリー(対称性)があります。3Excellent(トリプルエクセレント)は、カット・対象性・研磨の状態のそれぞれがEXCELLENTの評価を受けたダイヤモンドです。
Cut Grade=カット総合評価 ⇒ Excellent
Finish/Polish=(仕上げ項目)/研磨状態 ⇒ Excellent
Finish/Symmetry=(仕上げ項目)/対象性 ⇒ Excellent

蛍光性(Fluorescence)
GIA(米国宝石学会)の見解では、将来的に蛍光性が天然ダイヤモンドを証明する明確な指標になる可能性を示しています。天然ダイヤモンドのひとつの特性とも言えます。最新技術が投入された無色合成ダイヤモンドでも、長波紫外線での強い蛍光性は認めることが出来ません。このことは裏返せば、蛍光性のあるものは合成ダイヤモンドでは無く、天然であることを意味します。ダイヤモンドは、一般的に紫外線を当てると石によって様々な蛍光を発します。ここでは、蛍光の色調や強さを記載します。品質とは、無関係です。ダイヤモンドの蛍光性は、ナチュラル(天然)の証であり、ブルーの蛍光はダイヤモンドの黄味を飛ばし透明色に見せる効果も認められています。