鍛造(たんぞう)手作り(ハンドメイド)製法

現在は全ての商品は飽和状態にあります。昔のように商品が少なく作れば売れる時代ではなくなり、余りある商品の中から選別して物を買う時代になりました。同じ商品群の中でもコストを抑え材料を極限まで抑えた安い物から、材料を吟味して時間をかけて作った高級品、ブランド品まで多種多様な品物があり、お客様の価値観で買う時代になりました。ブランド品でも私たちプロから見ても名前だけの物もあれば、さすが細部まで丁寧に作られ見事な商品もあります。

そこで私たち製作集団は純金、純プラチナなど他との差別化を図り鍛造(たんぞう)製法によるハンドメイドで、材料を吟味し、時間をかけて一本一本大切に全て手づくりで丁寧に作ることを使命として取り組んでいます。機械や道具に頼り大量に物を作る時代から商品の品質やクオリティーを高めた商品作りが望まれる時代になってきたのではないかと思います。

純金鍛造リング

シンプルな甲丸と言う指輪でも線引きと言って甲丸線を引きサイズに切って円に丸め磨き量産するもの、キャストと言い型に流し込み数十本いっぺんに作るもの、又はプレスで打ち抜いて作るものがほとんどです。私たち鍛造(たんぞう)製法で作る方法は正に一本一本作っていきます。金やプラチナの地金を溶解して丸玉になった物をハンマーで刀を作るように叩いてはし締め、また火入れして叩いては締めを繰り返し、伸ばして密度を上げ地金を絞めていきます。火入れをするときも赤く焼けた地金の顔色を見ながら繰り返します。

不思議なことに金やプラチナのインゴットは純で世界基準でありながら加工することで違いがあります。非常に素直に叩く加工でも割れることも無く、仕上げの磨きもすんなりいくものもあれば、なかなか思うように仕上がらないものもあります。地金の顔色を見るとはまさに火入れの色や叩いた感触を感じながら進めていきます。数十年加工に携わっていると溶解や火入れの色で地金がどの状態か判ります。新しいサラの地金は溶解しても思うように素直に加工しにくいことがありますが、一回熔解したものを日数と時間を開け再度溶解し直すとすんなり加工できることが多々あります。長い経験を積んだ職人や地金商などは経験したことがあると思います。

職人の匠の技です。数十のヤスリを使いこなし自由時代に形状を整えていきます。こうして一本一本仕上げた商品は密度があり硬度ある商品に仕上がります。手で磨き上げた商品は機械やキャストで作った商品の磨きのバレルと言う機械を使い自動磨のものと違い、温かみのある軟らかなしっとりした仕上がりになります。機械の進歩とともに手間をかけて作る職人は数少なくなってしまいました。

私たちは手作りハンドメイドにこだわり、愚直に時間をかけて一本一本大切に全て手づくりで丁寧に作ることを使命として取り組んでいます。長く使えば使うほど味と趣がわかるジュエリーが本来の永遠のジュエリーではないかと思います。昨今依頼が多くなり、長く愛用できる本物のジュエリーを求める本物志向が定着してきたのではないでしょうか。