金の高騰はニュースなどでも取り上げられ、売却に長蛇の列がテレビに映し出されています。
2020年初頭からコロナウイルスの影響で経済が停滞し、先の終息が見えません。おそらく各専門家の予想でもこれから未曾有の不況に陥ることでしょう。現在活躍されている人々は第二次世界大戦を経験していません。大戦争に匹敵する混乱と不況のなかで生きていかなければなりません。世界中大不況の時代が訪れると予想されます。

市場が金を選ぶ理由としては、金は信用リスクのない無国籍通貨であることが、その大きな理由として挙げられます。ドル一極支配の時代が終わり、各国の通貨から信用度と安全性の高い金へと流入先を変えました。株、証券、通貨よりも、インフレヘッジの機能を持つ金にかわったのです。昔は金本位制で金が世界貿易などにおいて通貨の代わりをしました。現在まさに同じような状況に世界が動きつつあります。最大の金保有国である中国は歴史的にも金を重用し、民衆も金大好き人間で豊かになると個人でも金、金製品を買いあさりため込みます。

金の相場が下がるのには、金の増産、中国や同じく保有高の高いインド等や機関投資家の放出などが考えられますが、金は年々生産高が減っています。また中国などが手放す可能性は低く、金は上昇するものと予想されます。通常、米金利が上昇すればドルが高騰し、金価格は下落して逆に米金利が低下するとドルも下落し、金の相場が高騰することが従来の法則でしたが、未曾有の現在の混乱状況では当てはまりません。しかし金相場は必ず上がり下がりがあります。

私は職業上40年以上毎日貴金属、金相場を見ています。短期的の上がり下がりはありますが長いスパンでは金相場は1000円台が長い時代。2000円台が長い時代等々ありその間には急騰あり、急落ありでしたが現段階では6.5倍から7倍近い相場になっています。おそらく金相場は引き続き高値を続けると予想されています。

2023年夏以降ロシアの戦争参入及びイスラム紛争が激化し1g一万円を超え下がる要素がありません。益々金相場は目が離せなくなりました。