彫金の伝統技法

彫金の技術は中国、韓国を経て文学とともに早くから我が国に伝えられた、古くから知られる金工の技法です。
日本の数多くの先覚者によって受け継がれた技法を守り、師より授かり習熟したのち、個々の技法で自得するもの。筆によって伝えるのは多分に困難なもとされています。

彫金の技術の中では、毛彫り、丸毛彫り、片桐り彫り、刃鏨(はたがね)が彫る鏨です。
毛彫りは細い毛彫り、尖った毛彫り、丸毛彫りに近い毛彫りの種類があり、受け継がれた技術に習熟して、個人個人が工夫して使い分けていると話されました。
又、彫金は【毛彫りに始まり毛彫りに終わる】と言われているそうです。最初に教わる技術が毛彫りとなるようです。毛彫り鏨は先端が鋭いのですが少し先端を丸く作り専門用語で【先を殺す】と言うとのことです。

鍛造で製作した純金、純プラチナ、K8、プラチナ900素材の指輪の彫金は見事な仕上がりです。鏨の入れ方によって、キラキラと輝き魅了されます。
職人は鏨を磨き彫金に備えます。写真は龍・虎・般若・昇り鯉を三味印台の腕の部分に彫金。


龍・・水をつかさどる水神として日本各地でも祀られている縁起が良く、龍は中国では皇帝の象徴とされています。
虎・・邪鬼は虎を恐れるという言い伝えから、魔除けや成長を願うという意味があります。

般若・・一般に般若は「智慧」と訳されています。物事を筋道立てて考える心の働き。物事の道理を正しく判断し、適切に処理する能力を意味があります。
昇り鯉・・黄河の中流にある竜門の急流を登った鯉は竜となるという故事から人の立身出世の意味があります。

彫金は鏨を金槌で叩きながら進めていきます。彫金用の金槌は【おたふく】と呼ばれています。
ご希望の絵がありましたら、近づけ彫金致します。目があるものは表情がありますので難しいとされていますが、熟練した彫金師が彫り上げます。

    

 

素材となる金について

K24・・純金は非常に柔らかくジュエリーには加工性も難しく、日常使いにおける耐久性も難しいとされています。鍛造という技法(金属をハンマー等で叩いて圧力を加える事で、金属内部の空隙をつぶし、結晶を微細化し、結晶の方向を整えて強度を高める)古くから刀工が日本刀など刃物や火縄銃の銃身の製造技法として用いています。
この技法で作られた24金リングです。職人の手作業で鍛造仕上の指輪は、硬度があり、手に馴染む装着感があります。
K18・・貴金属は1000分率(パーミル)で表示します。一般的には100分率(パーセント)パーミルは‰で表示します。パーセントは%。K18はK24、純金にたいして18/24=0.75になり1000分率なので750で表示します。パーセントで表すと75%が金、25%が他の金属(割金)を混ぜ合金にします。25%の割金は15%が銅。10%が銀。が日本の場合多く使われています。
日本の金製品は特にジュエリーではK18は古来日本ではもっとも多い金製品になります。K18の色合が日本人の肌色に合う事や硬さ強度面からも広く普及しています。金製品には現在K24、K22、K18、K14、K10、K9とありますが最も普及しているのはK18製品です。日本では最も馴染がある素材です。