エメラルドはコロンビアのジャングル生まれと言われています。有名なムゾ鉱山はインカが支配して以来、豊かな緑色の石を産出しています。エメラルドは16世紀にフランシスコ・ピザロと一握りのスペイン閉達が広大なインカ帝国を征服するまでヨーロッパでは知られていなかったようでこのインカの美しい宝石が何かであるかを知らないスペインの兵達は古くから伝わる方法で(剣でエメラルドを打つ方法)テストを試みたといわれています。エメラルドの硬度は8でエメラルド特有のひびの為に一層割れやすくなっています。インカのエメラルドはこのようにして砕かれてしまったそうです。後になってスペイン人たちに真の価値がわかり、この産地を探そうとしましたがインカ人は鉱山の場所を拷問されても口にはしなかったということです。1558年にムゾ鉱山が発見されたのは偶然とも言われています。又、アフリカ、インド、パキスタン及びアメリカ合衆国で産出されています。シベリアのスベルドロフスクでも発見されています。シベリアのエメラルドはコロンビアの物より黄味のある緑色をしています。アメリカのノースカロライナ州にあるクラブトリー・マウンテンはアメリカにおける唯一のエメラルド鉱山です。小さな緑色の結晶が黒と白の岩中に埋まり込んでいます。又、大きな透明なエメラルドがヒデナイト近辺の耕された畑の中で見つかっています。そのエメラルドは内部の色が薄いので宝石としてよりは標本としての価値があるとされています。

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