金の種類と言うと皆さん驚かれ金に種類があるのですかと質問をしてきます。

金には国が決めた基準があります。平成24年造幣局が世界基準として国際標準規格(ISO 09202)及び日本工業規格(JIS H6309)に従い金の品位を次のように表示しました。

K24(999/1000), K22(916/1000), K18(750/1000), K14(585/1000), K10(416/1000), K9(375/1000)の6種類に分別されました。

K24とは24金、すなわち純金です。貴金属は千分率(‰)で表わしますので999/1000と表示します。
K22とはは22金916と表示します。刻印はK22または916です。916とは22÷24=0.916です。要するに91.6%の金の含有率ということです。
K18とは18金のことで75%が金です。K18の指輪は75%が金で25%が他の金属の合金です。K14は58.5%が金と41.5%が他の金属の合金。K10は41.6%が金で58.4%が他の金属の合金。K9は37.5%が金で62.5%は他の金属の合金です。

平成24年4月変更以前は日本では9品位の金の区分けがありました。
廃止になった金の品位はK20(835)すなわち20金。他にK15(625), K12(500)の計3種類の金の品位がなくなりました。今でもよく20金の指輪は見かけますが、国際基準規格からは、はずれました。

 

日本では24金、22金、18金が最も多く主流でしたが、昨今ヨーロッパやアメリカなどから金製品が輸入されるようになりK14, K10, K9が使われるようになりました。ライト系のカジュアルジュエリーはほとんどが,K14,K10,K9が出回っています。日本の金のジュエリーは圧倒的にK18製品です。日本人の肌の色にもっとも合って金特有の色と輝きがあるからです。合金にする理由は純金の扱いが難しいうえに製品にするのが困難を極めるからです。合金にすると硬度が増し扱いも磨きも容易くなるからです。

 

金は不滅で数千年経ても錆びることも腐ることもしません。太古の時代より金が尊ばれ収集されたのは永遠に変化せず価値あるものだからです。なかでも純金(K24)はなんの混ざり物も無く、まさに黄金ですが柔らかく製品にはなりにくい物質ですが、日本には刀を作る鍛造技術があります。火に入れて叩いては締め叩いては締めを繰り返すことにより純金も硬度が高まり指輪としての充分の硬さになり黄金に輝く製品となります。


純金 手造 刻印