印台の種類(形状)はいくつかあります。

先ず三味印台,正角印台、横長角印台、縦長角印台、縦小判印台、横小判印台、丸印台、六角印台、八角印台、ざっと分けてこんなところでしょうか。
一般的に世の中に出回っているのは、三味印台、横長角印台、縦小判印台、正角印台になります。

僅かに印鑑用に丸印台があります。縦小判印台もほとんど判子用、又は名前彫りようです。印台の7割は三味印台型デザインです。三味型とは印面の形が三味線の胴に似ているからです。なぜ三味型が多いのかと言うと地金物の指輪としては究極の完璧のデザインだからです。バランスといい、重量感といい、指輪としての装着感、どれをとっても申し分ありません。この形は不思議なことに世界各国に行っても同じです。イギリスに行っても、アメリカに行っても、東南アジアに行っても、ほぼ三味型と同型です。人の考える指輪の最高デザインなのでしょう。昨今、日本でも男性が指輪をつける機会が多くなり、行き着くところ印台を探す方が多くなりました。昔には無かったことですが、女性も印台を男性とペアで作られる方が多くなりました。男性と、女性がペアで印台を着けているところなど、なかなか格好が良いものです。重量感ある印台をお揃いでつけているさまはお洒落で小粋な感じさえします。

業者間では未だに印台デザインの場合、重さを匁の単位を使い計算しています。重さは3匁(11.25g)4匁(15g)5匁(18.75g)6匁(22.5g)7匁(26.25g)8匁(30g)10匁(37.5g)・・・45g、55g、100gの印台を製作出来ます。
重さに合わせバランスよく印面を決め、腕部分を作り完成させます。

先日、商用で香港に行ったおり印台をつけてレストランに入りましたら、特等席に案内されました。香港では印台を着けている人は紳士で上流階級の人だそうです。鼻高々で食事してしまいました。諸外国では紳士の指輪は印台リングとされ愛用者が多いとのことです。

印台リングのデザインは存在感がありますので充分、そのままお使えになれますが、印面部分に印鑑のように名前、梵字、家紋をいれたり、印面部分に彫金模様を入れる加工が多くなりました。龍や虎など唐草模様も存在感があるデザインとなります。