月甲・・月形甲丸(つきがたこうまる)型と読みます。
上の幅と下の幅を違えバランスよく形にしていきます。上の幅は7mmにした場合、下の幅はバランスで4.5mm位の形状のリングになります。月甲リングを作っていく場合、まず幅7mmのリングを作り、ロー付します。その後、上の幅に合わせ、下の幅をヤスリで削って形取っていきます。製作を見ていると職人はノギスも使いますが手の感覚がさえた職人の技が伝わります。手際よくヤスリを使っています。

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上記のロー付とは貴金属と貴金属を融合する箇所にろうを置きバーナーの炎で熱して金属同士を融合することをいいます。ろうとは融合用の合金のことで主となる素材より融点の低い合金を使います。ゴールドには金ろう、プラチナにはプラチナろうといううように素材にに合わせて使い分けます。それぞれのろうは融点の低いものから高いものまで何種類かあります。仕上がった指輪は磨きをかけますのではどこがロー付した所は安易にわかりません。サイズ調整する時はロー付けした部分を使います。

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地金から作りますのでサイズの方も1号から35号まで作る事が可能になります。月甲が指に合うバランスを考え定番商品としています。その形状を基準、参考にして重さをつけてボリュームある形にも出来ます。
サイズ7号から20号までは同じ重さで充分ペアになりますがサイズが大きくなると(サイズ21号~)サイズの円周もあるので薄く見えます。その場合重さを付けリングにするとペラペラなリングにはなりません。
その重さに合った形状に仕上げます。職人はリングの厚みで調整しています。

シンプルな月甲 10gですが彫金を施すと又違ったリングに仕上がります。オリジナルの【和風唐草】彫金。縁起のいい【松竹梅】彫金があります。

純Pt和風唐草K24松竹梅

少し表面部分を平らにして平月甲と名称になりますがその形状にして【龍】・【鳳凰】【虎】・【四神】・【一富士ニ鷹三茄子】彫金もあります。

純Pt龍神純Pt鳳凰