一般的にはサファイアは青色と言いますが、あるものは黄、緑、紫、オレンジ色、またはこれらの混じったものもあるのはご存知ですか。チタニウムと鉄の酸化物がコランダムを青にするように、他の不純物がコランダムに入っているとほかの色になります。このようなコランダムを【ファンシーサファイア】と呼ばれています。主としてセイロンから産出しますがいくらかはモンタナ州、オーストラリアからも発見されています。うすい黄色はおそらく最もありふれたファンシー・カラーです。最も珍しいのはオレンジ・ピンクの石でぱどパラドシャーといわれて、東洋では大変珍重されています。ファンシーサファイアは一般的に色の薄いものが多く、又コランダムですから高い屈折率を持っており、しばしばキラキラするブリリアント型にカットされますが、普通は非対称的なネイティブカットにされています。カットは石の持っている光の屈折率や耐久性などの性質を最大限に活かし、最も美しく見せるように考えられています。