ネックレスは南方系でブローチは北方系で生まれた説があります。ブローチはもともと毛皮の合わせ目をとめるためのピンだったそうです。寒い地方で生まれたとするものです。現在のブローチの原型は古代ギリシアのキトン留めであったフィブラから始まったととのことです。下記写真は古代ローマ時代の安全ピンスタイルのフィブラです。ピンにバネ性をつけるため、らせん状にしたところやピンの受け金具が本体と一体化になっている所は注目するところです。
【なぜブローチは左胸につけるのか】これは利き腕側、つまり右手が自由にうごかせるよう右腕をあけておくということのようですが、現代では剣を持って戦うわけではないので、右でも、左でも真ん中でも自由につけてよいのです。ただ、左胸につけることを想定してデザインされているものもあるので注意。

ブローチの種類は留め金具の種類で分けられています。
【ブローチピンタイプ】大きな飾りがあっても安定感があるタイプ。
【ピンブローチタイプ】長めのピン先に飾りがついたタイプ。
【クリップタイプ】バネではさんで留めるタイプ。
【タックピンタイプ】短いピンの先に飾りをつけたタイプ。
ブローチの金具の位置は中心よりやや上につけます。これは重さにより前にかしぐのを防ぐためです。ブローチの重さは軽い方が望ましく実際的には7~8g、重くても10gが理想とされています。ボリュームのあるブローチが欲しい場合はエレクトロフォーミングの商品、大きく、軽く中空構造になっているものです。

20140722